「シナイモツゴ郷の会」発足について

平成1422

鹿島台町の天然記念物シナイモツゴを守るために「シナイモツゴ郷の会」を結成します。趣旨に賛同される方の入会をお待ちしています。

シナイモツゴは品井沼で大正時代に発見された魚ですが,長い間,宮城県では絶滅したと考えられていました。幸運にも平成5年に町内の桂沢で再発見され,シナイモツゴの郷は細々と存続していることがわかりました。しかし,平成13年秋の内水面水産試験場と町の調査でシナイモツゴが生息する3つのため池の1つでブラックバスが確認されたのです。ブラックバスが侵入したまま放置すればその池のシナイモツゴは全滅します。まさに,シナイモツゴの郷は危機的な状況にあります。

シナイモツゴをはじめとする旧品井沼の自然を守るためには保護の重要性を地域の方々に理解していただきながらブラックバス対策を緊急に実施する必要があります。長期的には生息池を増やすなどシナイモツゴが安定して存続できるような環境造りも必要です。同時にシナイモツゴと共存しかつて品井沼に住んでいた魚たち(減少著しいゼニタナゴや絶滅危惧種のメダカ,ギバチなど)の保護も重要です。

「郷の会」ではシナイモツゴなど旧品井沼の自然を守るための活動を積極的に展開します。活動内容として保護(池干しによるバス駆除など)と復元(シナイモツゴの増殖など)、バス・バスターズなど環境保全活動への参加、勉強会、見学会、報告会などが中心となります。

自然保護に興味ある方,自然に親しみたい方,魚が好きな方,「シナイモツゴの郷の会」で故郷の豊かな自然を子孫に引き継ぐため,共に行動しませんか。

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